ドスパラが販売している格安ノートパソコン「Altair(アルタイル) VH-AD3」が中古で安く手に入ったので、SSDを追加してOSのクローンおよび大容量にしました。
SSDを追加する方法は以下の記事で。
格安ノートPCの「Altair(アルタイル)VH-AD3」にSSDを追加。OSの起動もSSDに変更。(VH-AD3Lも同じですよ)
このVH-AD3は新品で買っても税別29,980円(定価)です。安いは正義。
現在は後継のVH-AD3LやVH-AD3Sが販売中ですが、今回はVH-AD3の紹介をしていきます。
ストレージがHDDよりも高速なeMMCで14インチながら重さが1.6kg、しかも約8時間使えるので、軽量とはいいませんがモバイルパソコンとして持ち運びもできます。
(追記)2019年7月現在、本PCを買うよりいい機種があるので紹介を追加しました。目次から飛んでください。(追記おわり)
Altair(アルタイル) VH-AD3ってどんなノートPC?
ドスパラが発売している格安の部類のノートパソコンです。
Altair VH-AD3の仕様は以下のようになっています。
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:Celeron N3450 1.10GHz
- メモリ:4GB
- HDD:eMMC(32GB)
- 液晶:14インチワイド光沢液晶(1366×768)
- 光学ドライブ:なし
- 重量:約1.6kg
- サイズ:幅341mm x 奥行き237mm x 厚さ26mm
- バッテリー:約7.9時間
14インチと比較的大きい液晶の割に1.6kgと軽いのがウリです。
しかもHDDではなくeMMCなのでSSDほどではないですが動作が高速です。
また、ビジネスバッグにもぎりぎり入る大きさです。
しかもバッテリーで約8時間動作します。
ノートPCはそれを使う人によって、必要となる液晶サイズやHDDの容量が千差万別ではありますが、上の様な特徴があるので比較的万人に使いやすいのではないかと思います。
(大容量が必要な方はHDDを追加するだけで対応できます)
ただし、フルHD動画の編集といったCPUパワーが必要な作業には向きません。
このVH-AD3は既に販売終了していますが、後継機として「Altair VH-AD3L」という製品があります。
VH-AD3Lの値段は現在32,980円(税抜)です。
「Celeron N3450」のCPUってどんなもん?
ひとつの指標としてPassMarkのスコアをあげておきます。
スコアとしては、
- マルチ:1795
- シングル:724
となっていて、スコアだけ見れば低いのですが使ってみると十分に動いてくれます。
スコアとして重要なのはシングルの方で、いくらマルチが高くてもシングルが低ければ、思ったほど早くないという結果になります。
YouTube閲覧時の負荷。フルHDの動画でこの程度。
HDの動画だとさらに負荷が下がります。
スティックPCとの比較
デジノスから2016年に発売されたスティックPC「DG-STK03」も現在使っていますので、それとの比較も書いておきます。
CPUは「Atom Z3735F」、メモリは「2GB」、ストレージは「eMMC 32GB」です。
PassMarkのスコアは下記です。
- マルチ:910
- シングル:350
これでもそれなりにWindows10は動作します。
Youtubeを1時間くらい見続けても問題ありませんし、Edgeでのブラウジングも時々遅くなる時はありますが、まずまず使えます。
おそらくWordやExcelもとりあえず程度なら使えるでしょう。(ファイルの容量がすごく大きいとかでなければ)
マインクラフトもModを入れなければ一応(かくかくしますが)できます。
これと比べると、VH-AD3はEdgeやChromeでもたつくことなく、安定して動作します。
一般的な事務作業程度でも十分使えるパソコンだと思います。
後継の「VH-AD3L」「VH-AD3NS」との違い
型番が似ていてまぎらわしいので、表にまとめてみます。
VH-AD3 | VH-AD3L | VH-AD3NS | |
CPU | Celeron N3450 | Celeron N3450 | Celeron N3450 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB eMMC | 64GB eMMC | 250GB SSD |
価格(税抜) | 29980円 | 32980円 | 49980円 |
ストレージしか変わりません。
画面サイズや重さなども同じです。
現行の「VH-AD3L」ではストレージが64GBのeMMCです。
ここは割と重要で、32GBだとファイルをいくら削除しても、Windows10の大型アップデートが容量不足で出来ない場合があります。
64GBあればとりあえず今後もアップデートは問題なくできます。とはいえ、写真や動画などを保存しだすとあまり余裕はありません。
SSDの追加は手順さえ分かればそれほど難しいものではありません。
6000円あれば今なら250GBのSSDが購入できるので、自分で追加する方がお得です。
Altair VH-ADという機種もありますが
VH-AD3の前の機種です。
これはCPUとメモリが異なっており「Celeron N3150」「2GB」となります。
Celeron N3150はPassMarkを見ると、
- マルチ:1670
- シングル:470
となっており、VH-AD3のCeleron N3450からシングルで30%以上スコアが下がるので、違いは感じる程度に遅いと想像します。
またメモリが2GBとやや少ないです。
VH-ADシリーズに関してはメモリを後から追加ができないので、長く使うつもりなら4GBのものを選ぶべきです。
VH-AD3のOSアップデートについて
購入した「アルタイル VH-AD3」にSSDを追加する前に、2017年10月の大型アップデート「Fall Creaters Update」を実施しようとしました。
あれこれがんばったのですが結果、ストレージ容量がどうやっても足りずアップデートできませんでした。
32GBの内、約13GB空いている状態でも無理でした。
ちなみにデータやアプリはほとんど入れずほぼ購入時の状態で、です。
なのでこの「VH-AD3」を今後購入される場合は、SSD(もしくはHDD)にOSを入れ替えて使うことを前提にした方がいいです。
(VH-AD3Lならとりあえずそのままでも使えます)
または、USBメモリーを使ってクリーンインストールという方法もありますので、32GBのPCでも更新できなくはありません。
不思議なのがDG-STK03も32GBですが、こっちは「Fall Creaters Update」を適用できたんですよね。なぜでしょうか・・・
外装の写真や操作感について
全体的にプラスチック感満載です。
こども用の玩具か、と思わないでもないですが、新品が3万円台で買える商品なのでそこは期待しないでください。
液晶については特に不満はありません。
キー配列がやや特殊です。Backspaceを間違えやすい。
端子はすべて左側です。マウス用に右側に1つは欲しかった・・・
筺体のプラスチック感が伝わるでしょうか。
電源ケーブルは約1.5mです。
最大に開いてこのぐらいです。
あとタッチパッドの感度が悪いのか、普通に使ってるだけで、よくデスクトップ上のアイコンの大きさが変わります。
ブラウジングしていても、クリックしたつもりがないのに、クリックしたことになったりして、少しタッチパッドの質が低い気がします。
(2019-7 追記)VH-AD3シリーズよりいいかも、な製品
さすがに今となってはこの構成は古くなってきた感があるので、2019年7月現在、私が購入するならということで新しい製品をあげておきます。
条件としては、「1.5kg以内」「14インチ以下」「バッテリーが4時間以上」「しかも安い」というモバイル志向で探しています。
今の一押しは【ツクモ】から7月11日に発売されたばかりのこちらのPCです。
ツクモってBTOパソコンに興味のない方だとあまり知らないかもしれませんが、1947年創業のパーツショップであり、東京を中心に20店舗ほど店を構えています。要するに老舗です。
型番は、
黒色が「TSNB14UP1BK」
白色が「TSNB14UP1WH」
です。
仕様は以下のようになっています。
CPU:Celeron 3867U
メモリー:4GB
液晶サイズ:14.1インチ(1920×1080)<ノングレア液晶>
ストレージ:64GB SSD
ドライブ:なし
インターフェイス:USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0×2、microSDスロット×1、miniHDMI×1、ヘッドホン×1
本体サイズ(mm):幅333×奥行224×高さ22
重量:1.5kg
バッテリー継続時間:約7.5時間
値段:29,800円(税抜き)
ストレージがやや少ない点を除けば、そのままでも使える性能です。
ただ、SSDの換装はM.2接続になるので通常の2.5インチSSDは使えません。換装したい方は情報が集まってきてからする方がいいと思います。
SDカードスロットがあるので、単にストレージを追加したいという場合はmicroSDを挿すだけで増やすことができます。(最大128GBまで)
CPUの性能については、いつものcpubenchmarkで確認すると、
Celeron 3867U | Celeron N3450 | |
シングルスコア | 1021 | 727 |
マルチスコア | 1843 | 1843 |
マルチは同じですが、シングルで3867UはN3450の1.4倍ほどです。
ということで、ネット利用や事務用途なら3867Uの方が若干動作が早いです。
特に違いを感じるのがwindows updateで、N3450だとかなり遅いです。実用上問題はないのですが、この作業が遅いことだけが私は気になっていました。
その点、3867Uならある程度改善されると思います。
公式サイトでは税別で約3万ですが、楽天で買えば別途ポイント還元があるのでこちらがお得です。
TSUKUMO eX.computer note TSNB14UP1シリーズ TSNB14UP1/BK/M
たまたまこの製品をニュースで見かけて、
「こんなんでるんやったらVH-AD3すすめてる場合じゃねえな」
と思い記事の修正をしました。
とりあえず安いノートPCほしい、という人ならまずこちらをおすすめします。
(2019-7 追記)「VH-AD3S」がCPUパワーアップで再発売
7/11発売のツクモのノートPCに対抗してだと思いますが、CPUをN3350からN3450にアップグレードしたモデルが発売されます。
型番は以前と同じで「VH-AD3S」です。
VH-AD3Lとの違いは、
- 1366*768 → 1920*1080
- グレア液晶 → ノングレア液晶
- OS 10 Pro → 10 Home(Sモード)
- 重量 1.6kg → 1.36kg
- ストレージの空きスロット 2.5インチ → M.2
- 税別32,980円 → 税別29,980円
右側がVH-AD3Sです。
これならあえてVH-AD3Lを選ぶメリットはないでしょう。
OSのSモードは制限がありますが、簡単に解除できるので特にデメリットにはなりません。
あえていうならストレージの空きがM.2なので、ストレージを追加する前提ならストレージの値段が2.5インチに比べて少し高くなるというところでしょうか。
またM.2接続のHDDはないので、大容量にすることはできません。(1000GBまでが現実的です)
ツクモのPCと比較すると、やはりCPUの性能で負けている以上、私的には
ツクモ > VH-AD3S > VH-AD3L
ですね。
まとめ
ツクモの29,800円のノートPCがいいところをついて出してきたなーという感じです。
値段だけならドンキホーテなんかでも19,800円でPCが売ってはいるんですが、やはりCPUを抑えてAtomだったりします。
もちろん、何に使うかによって満足度は変わるので、Atomでも十分な人はいると思いますが、性能が低すぎると何かとストレスが溜まるんですよね。
Celeron N3450はその点、それほどストレスなく使えるいいCPUだと思いましたが、それよりも高性能なCeleron 3867Uを搭載しているPCが同じ値段で買えるなら、後者をすすめるってものです。
ストレージがやや心許ないので120GB以上欲しい方は、ツクモのSSD換装の情報を集めてからトライするか、価格.comで別のPCを探すのもいいと思います。
タイミングによっては、DELLのVostroが120GB SSD搭載で35000円ぐらいのことがあるので、こちらも結構お得だと思います。
さて、VH-AD3に話を戻しますが、
質感は値段相応ですが、3万円代PCと侮ることなかれ、フォトショップや動画作成でもするのでなければ十分使えそうです。
(動画作成でも簡単なものなら、十分作れそうですが)
ビジネスバッグにも入りますし、バッテリーも持つ。
ビジネスマンで、パワーはなくてもいいから安いノートPC探してる人なんかに最適かと思います。
今回紹介したVH-AD3は販売終了していますので、今買うなら後継のVH-AD3Sがいいでしょう。(もしくはツクモのPC)
私が購入したのは「VH-AD3」ですが、その後SSDを追加しました。
以下の記事で詳しく書いています。
格安ノートPCの「Altair(アルタイル)VH-AD3」にSSDを追加。OSの起動もSSDに変更。(VH-AD3Lも同じですよ)
本日は以上です!
コメント