Googleのリファレンス機「Pixel」、たまたま安かったので買ってみました。
私が買ったのは初代Pixelなので、日本では未発売の機種になります。
2016年10月発売とはいえ、現時点で最新のAndroid OS【10.0】まで対応しています。
ではこの初代Pixelが格安SIMで使えるか試していきます。
結論としては、ドコモ系ならまったく問題なし、au系は無理やりデータ通信だけ可能、です。
au系格安SIMで使いたい方はよく読んでから検討してください。
スペックについて
Pixel(G-2PW4200)のスペックはこちら。
発売時期:2016年10月
OSバージョン:10.0
液晶サイズ:5.0インチ(1920*1080)
CPU:Snapdragon 821
RAM:4GB
ROM:32GB
電池容量:2770 mAh
重さ:143g
参考に以下のベンチマークもはっておきます。
AnTuTu(ver 7.2.1)
Geekbench
2019年10月現在、使った所感
CPUは現在のミドルハイといったところで、性能的にはまだまだ使えます。
ただ、思ったより発熱します。
アプリの更新を5分ぐらいしてると結構熱をもちますし、バッテリーもがんがん減りますね。
ゲームをしてても同様です。
ちなみに、フォートナイトを試しにインストールしてみましたら、まずまず問題なく遊べました。
CPU的には結構ぎりぎりですが、あつあつになることもなくプレイできます。
あと、中古を買ったのでバッテリーの評価は難しい所ですが、おそらく電池持ちは最初からそれほど良くないような気がします。
OSについては、最新の10.0まで対応しています。流石リファレンス機です。
2016年10月発売なので、この次の【11】はおそらくこないと思います。
※11月に発表あり。この初代Pixelは2019年12月のアップデートで最後になります。
私が購入した「G-2PW4200」はグローバル版で、ほかに北米版もあります。
グローバル版の対応バンドは以下の通りです。
3Gバンド
- 800/850/900/1700/1900/2100
4G(LTE)バンド
- 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/26/28/32/38/39/40/41
3大キャリアの対応バンドはイオシスのサイトが分かりやすかったのでご参考に。
ということでバンド的には問題ないのですが、調べたところau系の回線は通常使えないらしいのでテストしてみます。
格安SIMで使う
私が試したのはイオンモバイルの回線です。
IIJの卸なので、IIJ、エキサイトモバイル、DMMモバイル、でも結果は同じになるはずです。
(おそらくどこのMVNOでも同じだとは思いますが)
イオンモバイル(タイプ1)ドコモ回線
問題なく使えます。
APNを設定をするだけで、通話、データ通信どちらも問題ありません。
イオンモバイル(タイプ1)au回線
こちらはデータSIM(通話なし)で試しました。
SIMの種類は「マルチSIM(VoLTE SIM)」です。
au系SIMの場合、APNを設定しただけでは使えません。特殊な操作をすればデータ通信だけは使えます。
以下のサイトに助けられました。
手順を書き出すと、
- 「*#*#4636#*#*」に電話をかけて、サービスメニューを出します
- ”携帯電話情報” へすすむ
- ”優先ネットワークの種類を設定” のデフォルトが「LTE/CDMA/UMTS auto(PRL)」になっているのを違うものに変更して、pingの実行
- 3を再度違うもに変えて試す(繰り返し)
- 通信が安定すれば終了
となります。
実際にやってみた感じでは、pingの連打はそれほど必要なく、通信の種類を変えた時に、一瞬でもアンテナピクトに変化があれば
- pingを数回試す
- 数秒様子をみる
- 不通なら再度種類を変える
- 変化がなければ、また種類を変える
- 変化があればまたpingを数回試す
これの繰り返しでいけそうです。
あと、5分くらいしてもつながらないときは、場所を変えるとか、時間をおくなど試してください。
私も「つながらないムキー」ってなりましたが、20分後にしたらあっさりつながりました。
よくわかりません。
実際にどの種類の時につながるのかは不明です。
現在、初期値でつながってますが、「LTE only」で繋がることもありました。
あと、APNの設定はもちろん必要です。これは通常の値を設定するだけです。
あと、au系SIMなのでSMSが標準で使えるはずですが、こちらはダメでした。
設定から確認すると、電話番号を認識できてはいますが、SMSの受信・送信ともできません。
繋がってる時の状態↓
「設定」から確認したところ↓
Network Cell Info上での表示↓(Band18をつかんでいます)
再起動しても大丈夫
一度つながると、つなげなおすのは結構面倒です。
以下を実施しても接続は維持されますのでご安心ください。
- 再起動
- モバイル通信のオン・オフ
- 機内モードのオン・オフ
ですが、【SIMカードの取り出し】をすると、再度上の接続作業をしないといけません。
imsの設定でつながるかも?
上の手順をしても、つながらないー、という場合はこちらも試してもらうといいかもしれません。
imsという特殊なAPNの設定です。
私も最近まで知りませんでした。
auのVoLTE通話やSMSのみに関する話なので、データ通信には通常関係ないと思います。
たまたまなんでしょうが、この設定をした後すぐにつながったことがあったので試す価値はあるかな、と。
Pixelならではのところ
折角なのでPixelらしいところを紹介しておきます。
ホーム画面を下から上にスワイプするとアプリ一覧画面が表示される
そういうホームランチャーを使えば同じようにできますが、これもPixelらしさでしょうか。
Daydreamに対応
VRのプラットフォームです。
各社がVRを宣伝していますがなかなか流行りませんね・・・
以前「HTC Vive」をドスパラで体験したことがあるのですが、
これは凄い!!!
と久しぶりにゲームで興奮しました。バイオハザード的なゲームをやったのですが、怖すぎて腰が引けました(マジで
あの没入感は遊んだ人しかわからないので、ぜひ遊んでほしいところ。
GoogleのDaydreamにしろ、サムスンのGearVRにしろスマホなので、まだまだこのレベルでは当然ありません。(Oculus Questが欲しい)
店内でのドスパラのVR体験予約はこちらから(無料です)
Pixelシリーズの現在のおすすめ機種
「Pixel」シリーズは日本未発売の機種もあるのでその説明から。
「Pixel」「Pixel XL」「Pixel 2」「Pixel 2 XL」
この4機種は日本未発売です。
日本で未発売ということは、日本の技適を取っていないということなので、法的には使えません。
法的にダメといわれている機種をすすめるつもりはありませんが、実情としては以下が参考になると思います。
日本で使える機種
「Pixel 3」「Pixel 3 XL」「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」
この4機種は日本でも発売されたので問題なく使うことができます。
スペックを簡単に比較しておきます。
製品名 | Pixel 3 | Pixel 3 XL | Pixel 3a | Pixel 3a XL |
CPU | Snapdragon 845 | Snapdragon 845 | Snapdragon 670 | Snapdragon 670 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
液晶サイズ | 5.5インチ | 6.3インチ | 5.6インチ | 6.0インチ |
解像度 | 2160*1080 | 2960*1440 | 2220*1080 | 2160*1080 |
電池容量 | 2915mAh | 3430mAh | 3000mAh | 3700mAh |
重さ | 148g | 184g | 147g | 167g |
幅×高さ(mm) | 68 x 146 | 77 x 158 | 70 x 151 | 76 x 160 |
ノッチ | なし | あり | なし | なし |
ワイヤレス充電 | qi対応 | qi対応 | 非対応 | 非対応 |
防水性能 | 防水・防塵 | 防水・防塵 | 防滴 | 防滴 |
発売時期 | 2018年11月 | 2018年11月 | 2019年5月 | 2019年5月 |
対応OS | 10.0 | 10.0 | 10.0 | 10.0 |
定価 | 95000円~ | 119000円~ | 48600円~ | 60000円~ |
※対応OSについては、2019年10月現在です
無印と「XL」の違いはサイズだけですが、「Pixel 3 XL」だけノッチがあるという点で異なります。
定価だけを見れば、一番買いやすいのは「Pixel 3a」です。
元々「Pixel 3」の廉価版として発売されているので当然といえば当然です。
ただ、廉価版とはいえカメラの性能は「Pixel 3」と比較してもそれほど違いはないようで、コスパがいい!との評判が多いです。
CPUについては、ハイエンドとミドルハイといったところなので、ゲームをごりごりするような人だと違いは分かります。
また今までハイエンド機を使ってる人がミドルハイを使うと、
なんかちょっと遅い・・・
ぐらいの差は感じるかもしれませんが、一般的な用途なら値段ほどの違いは感じない部分です。
それよりも背面の素材がガラスではなく、プラスチックという点で安っぽさを感じるかもしれません。
Googleの半額コードでPixel3が50%オフ
いつから出回り始めたのか知らないのですが、Pixel 3シリーズが50%オフになる特別コードというものがあります。(2019年10月現在)
メルカリの検索結果↓
定価は「Pixel 3」が95000円、対して「Pixel 3a」が48600円。
コードで半額になるなら「Pixel 3a」の予算で「Pixel 3」が買えますね。
Pixel 3aを新品で買うつもりの方は、コードを使ってPixel 3を買う方が間違いなくお得です。
お早めに!
2019年10月現在だと、コードの期限が10月のものと12月のものがあるようです。
Pixel 4が発売
大きく変わったのは、初めての2眼カメラで、ほかに天体写真がとれる点をアピールしています。
値段は89,980円~と安くはありません。
レビュー記事を読むと電池持ちが「3」のシリーズに比べて悪いようです。
4は3より電池持ちが悪く、4XLは3XLと大体同等のようです。
その4XLも他のメーカーと比べると持ちは悪いようです。
スマホに求める機能は色々ありますが、やはり基本となる電池持ちが悪いのはつらいところです。
ハイエンド機なのにこれではちょっと・・・ですね。
中古で狙うなら
「Pixel 3」シリーズもまだ発売されて1年ですし、そこまでバッテリー状態の悪いものはないと思います。
ただ、アップデートは発売から3年間するということなので、「Pixel 3(XL)」より「Pixel 3a(XL)」の方が半年間長くされるということになります。この点だけご注意ください。
ということで私がよく使う「じゃんぱら」と「楽天市場」で検索します。
混ざるとややこしいので「XL」はどちらも検索結果から省いています。
3と3aの両方が表示されますが、安い順にしているので、3a があってから 3 が出てますね。(2019年10月現在)
- 「Pixel 3a」が44000円前後
- 「Pixel 3」が50000円前後
この値段なら新品で買いますかね。
次に、楽天で検索します。
- 「Pixel 3a」が42000円前後
- 「Pixel 3」が46000円前後
こちらも同様に高いですね。
個人的には、「Pixel 3」が3万円台まで下がれば中古もありかな、という感じです。
せっかくなので購入したPixelの写真
背面の「G」がカッコイイ
背面のデザインが特殊で、下の2/3は金属、上の1/3はガラスになっています
丸い所は指紋認証です。カメラは単眼。
オモテ側はよくある感じです
まとめ
私の中ではサムスンからでたGalaxy NEXUS SC-04D以来のGoogle謹製端末です。
やはりGoogle製だけあって、他のAndroidスマホとは一味違う仕様になっており、わくわく感がありますね。
Pixelシリーズはカメラが単眼ながら画質がいいと評判で、他社の複眼カメラとは違うアプローチをとっているのも特徴です。
「3」から廉価版もでたことで、比較的買いやすくなりましたので、Googleの最新サービスを体験したい方には、いい端末だと思います。
本日は以上です!
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