まったく笑えないんですが、せっかくなので記事にします。
受けた損害としては現金7000円だけです。
怪我や家の破損などもまったくありません。
・・・とりあえず良かったです。
入られた時刻
深夜なので定かではありませんが、気付いたのが朝の4時過ぎ。
先に妻が気付き、私は起こされました。
家族4人が2階の同室で寝ていたのですが、1階から聞こえる足音とガサガサと何かを探すような音、それに不規則にゆれる光の具合から、誰かが何かを物色しているのは間違いありません。
そこまでわかった理由は、我が家はリビングに階段があるので、1階で光を灯すと2階からでもすぐに分かります。
特に真夜中ともなればです。
私達が寝ていた部屋も扉を開放(まだ暑い時期でした)していたので、寝ながらにして階段が見える位置でした。
さらにいうと、吹き抜けがあるので、1階の音は2階に筒抜けで非常によく聞こえます。
そんな家の間取りもあって、泥棒のかすかな存在を確実に拾うことができました。
その時の心境
勝手にひとんちに入りやがって、という怒りもさることながら、まったく見も知らない他人が家にいるという恐怖。
脅かして逃げるように仕向けてやろうかとも思うものの、もしも、ナイフを持って向かってきたら殺される、、、なんてことも考えてしまいます。
肝を冷やしました。
その時した事
以前どこかで聞きましたが、泥棒は金品が欲しいだけなので、人には会いたくないということ。
なので音をたてずにじっとしていました。
1、2分ほどそうしていましたが、上にあがってくる様子はありません。
いつも枕元にケータイは置いていたので、そこで警察に110番通報しました。
布団をかぶり光を漏らさないようにしながら、小声で。
通話中、妻は泥棒の様子を耳と目(光の具合)で窺っています。
警察の到着
幸いなことに、パトカーが近所を巡回していたようで、電話をかけてものの3分ほどで家の前に来てくれました。
クラクションを1度だけ鳴らし、存在を私たちに知らせてくれました。
ただ、その時点で泥棒が既に逃げていたようです。
私の通話中、妻が様子を窺っていましたが、電話をかけて2分ほど経過した時、妻が布団から立ちあがり窓から外を見ていました。
どうやらその時に外に逃げた気配を感じたようです。
つまり一階に誰の存在も感じなくなったということです。
到着した警察官はまず家の外周を捜索しています。
この間も私は警察へ電話をつないだままです。
次々に警察が集まりだし、家の中からたくさんの光が見えました。
私はまだ一階におりず、階段の途中から一階のリビングとカーテン越しに外の様子を窺っていました。
私は電話をしながらなので、泥棒の気配をうまく感じることができません。
もしかしたら、一階のどこかに潜んでいるかもしれない、そう思い警察官が家へはいってくるのを待ちました。
警官が家の中へ
5分ほどたち、家の中へ警察官がはいってきました。
各部屋と押入れの中を見ていきます。
一階だけなので、ものの数分で確認ができました。
泥棒はいませんでした。
ひとまず安心です。
現場調査
敷地内を調査しつつ、家の中の現場調査を警察官がしています。
よくテレビドラマでみるアレです。
詳しく書くのはまずいかもしれないのでここは省略します。
鑑識の方が30分以上詳しく調査していましたが、今回確実に「泥棒が入った」という確証はえられなかったようです。
素人目にみても、足跡や汚れなどは残さず、また散らかすこともしていません。
持ちかえってからの検証もされているようですが、1か月以上たった現時点でも犯人についての連絡は特にありません。
現金だけが盗まれていた、というのも警察官に財布の中身なども確認してください、といわれて初めて気付いたぐらいです。
財布の位置や向きまでまったく元通りにしてありました。
被害届
現金7000円だけとはいえ被害があったので、被害届を出しました。
警察官からは、本当に泥棒に入ったのか?ねぼけたんじゃねーの?財布のお金も昼間つかったんじゃ?みたいなことは言われましたが(ここまで露骨ではないです)、現金がなくなっているのは間違いありません。
書類に住所や氏名、事情聴取に指紋採取までされましたが、これで犯人が見付かる可能性が少しでもあがるなら構いません。
結局すべての確認作業や事務手続きが終わって警察官が帰って行ったのは6時を過ぎていたと思います。
犯人の特定には繋がりませんでしたが、こんな夜中にも関わらず10人以上の方に来ていただき心強かったのは確かです。
日本にすんでてよかった。
この日の我が家の施錠状況
この日どういった状況で泥棒に侵入されたか書いておきます。
- たまたま掃き出し窓が少しあいていた
- いつも勝手口の鍵はかけていない(!)
- いつも風呂場の窓は少しあいている
勝手口の鍵の件は反省しかりです。今後は必ず閉めます。
掃き出し窓についてはいつも夜に閉めるのですが、稀に鍵をかけ忘れることがあります。
特にこの日は窓自体が少し空いていたようで、こうなると外からすぐ分かります。
これはだめです。
入ってくれといってるようなものです。これも反省しきりです。
ちなみに家の周りについてですが、砂利を敷いてあるので、歩くとすぐに分かるぐらい音が鳴ります。
ただ、一部コンクリートの場所があるので、そこを通れば音はしません。
そのまま門まで行けば、ほぼ無音で道路から出入りできます。
今回侵入されたのは、ほぼ間違いなく勝手口です。
掃き出し窓は高さがあるので出入りの際に、かなり大きな砂利の音がします。
近隣の状況
かなり古い町ですが、ここ数年で各所の田んぼが埋め立てられ新しい家がどんどん建てられているような地域です。
我が家から徒歩1分以内にも築5年以内の一戸建ては30軒位あります。
5分も歩けば、さらに何十軒もあります。
ただ、我が家は分かりやすい道路沿いにあるので、少し目立つかもしれません。
あと、駅からは離れており静かなところなので、物騒な事件とは程遠い町です。
殺人はもちろん放火、強盗といった話もほとんど聞きません。
それだけに、まさか我が家が!という気持ちでいっぱいです。
油断は禁物です。
防犯を考える(施錠や雨戸、防犯シール)
この事があって色々とネットで情報を調べました。
施錠について
これは当然ながら、寝る時、出かけるときにはすべて閉めるのが基本です。
雨戸について
これは難しいところです。
どれが正解ということはない、というのが私の結論です。
状況別で書きますと、
寝る時
これは閉める方がいいです。
とはいえ、我が家がそうなのですが、一階のすべての窓に雨戸があるわけではありません。
風呂場や洗面室には普通雨戸はありません。
結局そこから入ることはできる以上、雨戸を閉めたから安心とはいえません。
特に洗面室によく使われる「ルーバー窓」からよく泥棒に入られる(警察談)ということなので、閉めるのはお忘れなく。
出かける時
私は閉めない方がいいと思います。
日中に在宅していて、雨戸を閉めている人はまずいません。
なので閉まっていると「家に人はいませんよ」といっているようなものです。
さらにいうなら、ちょっとした外出で毎回閉める人もいないでしょうから、短くても数時間は帰ってこないという想像もできます。
旅行などで数日家を空ける場合も同様で、1日中ずっと閉まっていれば旅行などでいないことがすぐ分かるでしょう。
そうなれば泥棒のターゲットにされやすくなります。
セキュリティ会社のシールについて
本来だめなのですが、ALSOKの”シールだけ”というものが売ってたりします。
こういったシールを貼っていると、泥棒ははいらないかどうかというと、これもどちらともいえないです。
貼ってあることで、防犯装置があると予想して「やめよう」と思う泥棒もいれば、「高価なものがあるに違いない」と思う泥棒もいるからです。
また100均でも似たようなシールが売っていますが、これはしない方がいいと思います。
泥棒ならそれが本物か単なる飾りのシールかすぐ分かるでしょう。
もちろん本当にセキュリティ会社と契約するのなら、シールを貼ることは効果的だと思います。
これは相応の費用がかかりそうなので、そこまでは私も考えていません。
泥棒はリスクを考える
泥棒側の心理として、もちろん高額なものが盗めれば一番ですが、それ以上にリスクを最小限にすることを考えています。
つまり「入りやすく」「逃げやすい」家を狙います。
あと、盗む物も高価な貴金属や通帳ではなく「現金」というのもリスクを考えればこそです。
貴金属は現金化すると足がつく可能性があります。
通帳を盗んでもお金を下ろすには、暗証番号が必要で、さらにATMにいかないといけません。一度に大金を下ろすなら窓口に行く必要もあります。
それを考えると、現金はまず足がつきません。
今回我が家でも通帳やカードは間違いなく見つけられていましたが、盗まれたのは私の財布に入っていた現金だけでした。
とはいえ
何点か防犯について書きましたが、泥棒も千差万別です。
リスクを考えずに動く泥棒もいるかもしれません
ふと感情的になる時もあるかもしれません
絶対にこうだ、なんて思わずに出来る防犯対策を色々ととっておくことが大事だと思います。
そんなこんなで、我が家も以下の防犯対策をとることにしました。
- 人感センサーライトの設置
- 防犯カメラの設置
これの効果がどれほどかはなんとも言えませんが、少なくとも何もしないよりはましです。
機器の選定から実際の取り付けまで、後日詳しく書きたいと思います。
ほんとに今回は何事もなくてよかったです。
内容とは関係ありませんが
記事のトップで使わせていただいたイラストですが「いらすとや」さんのものです。
最近この方のイラストをよく見かけるので、誰がかいてるん?と気になる人も多いのではないかと思います。
公式サイトはこちらです。
(追記)犯人が逮捕されたらしい
事件から約3か月経ったある日、警察から電話がありました。
最近別件で捕まえた犯人が、そちらでも忍び込みをしたと自供しました、とのこと。
話を聞くと同一県内で何軒も泥棒(空き巣や忍び込み)をしていた常習犯のようです。単独犯でした。
ただ、我が家に忍び込みをしたという決定的な証拠がないため、刑罰の上乗せはないみたいです。盗まれたお金も犯人が持っていないので返ってこず・・・
なんとも釈然としませんが、犯人が捕まったことで少し安心しました。
今後も防犯には気をつけたいと思います。
本日は以上です!
コメント